小林邦宏の「月に一回 世界一周の旅」

憧れの場所~ケニア・マサイマラ~

2017.12.10

憧れの場所~ケニア・マサイマラ~

12月に入り、「世界の花屋」はいよいよケニアを取り上げます。

ぼくも、これまで10-15か国程度、アフリカの国々を廻ってきましたが、その中でもケニアにはやはり特別な思い入れがあります。
何回かにわたって、そんなケニアをご紹介したいと思うのですが、第一回目は、定番ですが、マサイマラ国立公園です。

余談から入りますが、ぼくはケニアに年に4-5回渡航しているわけですが、いつも、同じ方が運転手を務めてくれています。彼の名前はワシントンというのですが、彼の本業は、サファリの運転手なんです。

憧れの場所~ケニア・マサイマラ~

そんなこともあり、以前から、ワシントンからは

「小林さんを一度マサイマラへ連れていきたい」

と誘ってくれていたのですが、仕事の関係でなかなか都合つかず、、、ただ、昨年、ようやく空き時間ができ、1泊2日とかなり強行軍なのですが、マサイマラを訪問しました。
首都ナイロビを早朝に出て、車で5-6時間、マサイマラは本当に遠い。。。
(注:ナイロビからプロペラ機で行く方が一般的です・・・)
強行軍だったこともあり、初日夕方と2日目午前の2回しかゲームドライブはできなかったのですが、百聞は一見に如かずとはこのことでしょうか、本当に素晴らしかった。

ライオン、キリンやゾウなどの定番の動物たちも素晴らしいのですが、ぼくにとって忘れられないのが、ハイエナがヌーの群れに襲い掛かったシーンです。
奇跡的に、ぼくの車の目の前でその事態は起きました。

憧れの場所~ケニア・マサイマラ~

逃げるヌーに襲い掛かるハイエナ、、、スローモーションのように記憶しているので、実際には1分足らずの出来事だったのかもしれませんが、ついに、ハイエナはヌーの子どもを仕留めます。

地平線が広がる大地の中で、仕留められたヌーの鳴き声がだんだん小さくなる、。。。

そして、何がすごいって、仕留めたヌーの血の臭いを嗅ぎつけて、遥か彼方から、別のハイエナが獲物を求めて走ってくるのです。。。
念のため、すぐ近くにいるぼくにはその血の臭いは全く分かりません。
本当に、言葉にならない光景でした。。。

憧れの場所~ケニア・マサイマラ~

※写真の質が悪く、すみません。。。

そんなマサイマラに恋する人が世界中にたくさんいるのは、本当に理解できます。

憧れの場所~ケニア・マサイマラ~

運転手であるワシントンのお客さんには、某アラブの王様もいるのですが、彼も毎年この地に来るのだとか、、、何かわかるなあ。

小林邦宏
「世界の花屋」の仕入担当として、日々、海外を飛び回っています。
これまで訪問した国は100か国以上。
このコラムでは、本などには書かれていないその土地の魅力を随時取り上げていきたいと思います。
instagram: @kunihirokobayashigp