世界の花屋のなかのこと

Vol.4 タイの花が届くまで

2018.3.14

世界の花屋のなかのことVol.4 タイの花が届くまで

みなさん、こんにちは。
世界の花屋では、今、タイ・カオヤイ農園、ナタポンさんのデンファレ日記を公開していますが、今回はそのデンファレを担当している私、栗原が書かせていただきます。

ナタポンさんの日記では、大自然に囲まれたカオヤイ農園と、そこで元気に育った綺麗なカオヤイデンファレを紹介していますが、私からはそのカオヤイデンファレが、皆さんの手元に届くまでを紹介したいと思います。

まず最初に紹介する工程は、農園での収穫・選別になります。農園で朝収穫したデンファレ、農園内にある作業に集められ、そこで選別を行います。

世界の花屋のなかのことVol.4 デンファレ日記、付録世界の花屋のなかのことVol.4 デンファレ日記、付録

ナタポンさんの所では、カオヤイ農園内と、バンコク市内の2ヵ所に作業場があるのですが、農園内で行うのは収穫、第一次選別までで、その後はバンコク市内の作業場に運んでからの作業になります。
選別を終えたら、バンコク市内の作業場に運ぶ為に、通い箱に入れるのですが、、その際には花の鮮度維持のために水分を含んだ布で包みます。
その後、冷蔵機能付きのトラックでカオヤイからバンコク市内の作業場に運びます。
ちなみに、ナタポンさんのところでは、この冷蔵機能付きのトラックを2台保有しており、1台あたりの最大積載量は約50,000本です。

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市内の作業場に着いても、すぐに出荷のための作業を行うわけではありません。
ナタポンさんの日記にもあるように、カオヤイと言う場所は、バンコク市内から車で3時間ほどのところにあります。
なので、バンコク市内の作業場に着いて一番最初に行うことは、花を休ませることです。

世界の花屋のなかのことVol.4 デンファレ日記、付録世界の花屋のなかのことVol.4 デンファレ日記、付録

18度に設定された部屋で1日寝かせて、花をリフレッシュさせるのです。
まずは水の入ったバケツに移し、18度に設定された冷蔵庫に入れて、ミスト状の水を吹き付けることにより、カオヤイからバンコクまでの移動ストレスを取り除きます。

これらの工程を経て、ようやく日本に出荷するための梱包作業になります。

世界の花屋のなかのことVol.4 デンファレ日記、付録世界の花屋のなかのことVol.4 デンファレ日記、付録

リフレッシュを終えて、元気を取り戻したデンファレを冷蔵庫から出し、作業を行います。各テーブルでは3人から4人が作業をしており、2次選別をする人、足元に水の入ったキャップを挿す人、10本束に分ける人、スリーブを巻く人等、細かな作業を分業して行っていきます。

それらの作業が終わったら、最後に箱詰めです。

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カオヤイデンファレは、1つのトレーに3束 30本入りで出荷しています。箱のサイズも、デンファレの長さに合わせて3サイズあります。
箱詰め前の、組み立てられたトレーが高く綺麗に積みあがっている様子はなかなか迫力があります。

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最後にトレーを、大きなカートンに詰めて作業完了。2重に箱詰めすることにより、日本への輸送中にダメージを受けるリスクを減らします。側面には穴もあり、通気性も問題ありません。

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今回ご紹介した工程は、ほぼ全て人による手作業です。タイの方々がデンファレを大事に、そして丁寧に愛を持って接してくれているからこそ、私達の手元にはカオヤイ農場で育ったままの綺麗で元気なデンファレが届くのです。
世界の花屋では、これらのカオヤイデンファレを使ったレディ・レイリンのアレンジメントや、彩のランのアレンジメントをご用意しています。
みなさんにも世界の花屋を通して、そうしたタイの方々の愛を感じてもらえたらと思います。

私のコラムは以上になります。次回もお楽しみに!!

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