ここの国のココが好き!

ビンタンバスケットが生まれたバリのトゥガナン村はこんなところ

2018.3.22

こんにちは!KRAS(くらす)の井上です。
KRASは、インドネシア・バリ島でオリジナルのクラフト雑貨・家具を作っています。
今回ブーケとともにお届けする、アタのバスケットをご紹介します。

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バリ島といえば、どんなことを思い浮かべるでしょう。
サーフィン、サンセットビーチ、独特な踊り、カラフルな飾りやお花・・・
エキゾチックなリゾートといったところでしょうか。

実は、「最後の楽園」「神々の住む島」とも呼ばれるこの島には、古くから受け継がれ、今も根付いている暮らしのスタイルや宗教観があります。

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私は、それがバリ島のゆるりとした空気感やなんとも言えない不思議な魅力を醸し出していると思うのです。
なんだか癖になって、バリに何度も足を運ぶ方も多いですよね。
私もそのひとりです。

「善いことも悪いこともすべてバランスの上で成り立っている」
「神様と良い時も悪い時も共存しよう」
「毎日の習慣としてお供えやお祈りをして、神様と自然にいつも感謝しよう」
バリの人々の日々の暮らしを眺めていると、そんな考え方が伝わってきます。

KRASのアタは、そんなバリ古来の考え方や習慣を特に強く残す、山奥のトゥガナン村で伝統的な製法によって作られています。

山に自生している、ひょろっと伸びる蔓性のシダ植物のアタをとってきて、よく自然乾燥して、ひと編みずつ手でぎゅっと編んでいきます。
KRASのアタは、熟練した職人さんが時間をかけて隙間なく緻密に編み上げます。

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早朝は農作業をし、日が昇ったらお家の工房でアタを編むという方も多いです。

編み上がったものはじっくり天日干し。
KRASのものは1週間ほどかけてきっちり乾燥します。
面倒がってこの工程を急いでしまうといけない。
でも雨季にはなかなか日が照らず、いつまでたっても天日干しが終わりません。
「今日もマタハリ(太陽)が照ってないよー」
と連絡をくれるのですが、こればっかりは焦っても仕方がないこと。
自然のリズムに逆らわず、太陽と一緒にアタを仕上げるんだと思って気長に待つことにしています。

ようやく干し上がったら、ココナッツの殻で燻(いぶ)します。
煙に溶け出すココナッツのオイルがアタの隅々までしみ込むことで水気にも強く、しなやかで丈夫な籠に仕上がります。
ココナッツオイルは酸化にも強いので劣化知らず。
少しスモーキーな香りもつきます。
私はこの香りが大好きで、時々顔を埋めて嗅いで癒されています(笑)
見た目も独特な艶のある茶色になります。
黒い柄の部分はアタの端の希少な黒い部分を使っています。
一切染色やペイントをしていないのです。
そのため、太さや柄の入り方にひとつひとつ個性があります。
それぞれの表情の違いも楽しんでいただければ嬉しいです。

もし汚れてしまったら、汚れをはたいてからさっと水洗いして風通しの良いところで陰干ししてくださいね。

長く使っていくうちにさらに艶も出てきて、経年変化も楽しめる優秀な籠です。

今回は、大きな花束の入るサイズのアタバスケットはシンプルに仕上げ、ペンホルダーサイズのアタには、幸せ(四合わせ)の星柄ということで4つのビンタンを入れてみました。

ちなみにこの黒い部分、私は花をイメージして職人さんたちに柄の案を見せたのですが、皆さん「ビンタン(星)柄だ」とおっしゃって、なるほどそれから私にも星柄に見えるようになりました。

ペンホルダーサイズのものは、ドライフラワーと合わせる他にも、中にコップを入れて生花を生けても良いですし、卓上でペンホルダーや、フォークやナイフを入れてカトラリーホルダーにしていただくのもおすすめです。
バリ島のレストランでもよくアタのカトラリーホルダーが使われています。

大きなサイズのものも、鉢カバー、小物入れ、お野菜のストック入れ、トラッシュボックスなど、いろんな用途でお使いいただけます。

自然とともに作ったアタのフラワーホルダー、みなさんの生活の中で永く楽しんでいただければ嬉しいです!

KRAS
KRASはオリジナルのバリ島家具やクラフト雑貨を中心に展開する新しいリゾートライフスタイルブランド。
インドネシア・バリ島と日本の文化や技術を混ぜ合わせ、日本の暮らしに “ゆるやかさ” を届ける様々なプロダクトを提案しています。
https://kras.life/

KRAS 井上翔子

井上翔子
2016年4月に株式会社dashi to spiceを設立、KRASをスタート。
家具・雑貨デザインのほか、空間コーディネーター、フードスタイリストとしても活動。
植物好きが高じて観葉植物のコーディネート・販売も行う。
現在京都市在住。

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