農家さんの手仕事帖

ルスカス栽培の達人、アモス・レヴィさん

2017.11.13

ルスカス栽培の達人、アモス・レヴィさん

私たち「世界の花屋」の11月のアモスさんの長持ちルスカスを束ねたブーケでも使っている草花で、ルスカススパイダーという品種があります。

これを栽培しているのは、イスラエル・テルアビブ在住のアモスさん。
写真の通り、“イスラエルの太陽”のような笑顔が魅力な方です。
でも、イスラエルの生産者の皆さんに聞くと、全く違う印象を聞かされます。

“アモスさん? 本当に厳しい人だよね。でも、仕事に妥協しない姿勢を尊敬してるよ”

そう、この素敵な笑顔からは想像できないほど、仕事に対しては本当に厳しい方。そんなアモスさんの類まれなき努力の末、ついにこの世に生を受けたのが、ルスカススパイダーという品種なのです。

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アモスさんが丸葉ルスカス(=世の中に出回っている、ごく一般的なルスカス)の栽培を始めたのは今から40年近く前、1970年代。その頃はまだまだ生産者も少ない丸葉ルスカスですが、その後、世界的な人気もあり生産者はイスラエル、そして世界中へと広がっていきました。

「他の人にはない、世界に一つだけの草花を育てたい」という夢があったというアモスさん、10年ほど前より開発し、試行錯誤の上、ついに完成したのが、このリースで使われているルスカススパイダーです。いつもの丸葉ルスカスと異なり、クルクルっと円みを持った葉が特徴で、ちょっとしたアクセントとしても使いやすい、と、いまや日本のフローリストでも大人気の品種となりました。それは、アモスさんもよく認識しており、

「品質の厳しい日本の皆さんへ日々供給できていることを誇りに思っています。実際、丸葉ルスカスにしてもルスカススパイダーにしても、ぼくは色目にもこだわっている。イスラエルでルスカスの生産者は多いけど、ベストな緑色のルスカスを世界中で待っている皆さんに送り出しているという自信がありますよ!」

そう語ったアモスさんの目には、笑顔の向こう側に苦労した過去も垣間見られ、聞いている私たち「世界の花屋」としては、そんなルスカススパイダーを、アモスさんの情熱を、商品を通じて皆さんにも感じてほしいと思わずにはいられません。

ルスカス栽培の達人、アモス・レヴィさん

実際、ルスカスはとても寒さに弱いのです。中近東で猛暑のイメージのあるイスラエルですが、冬場は、夜間に氷点下になることもあります。そのため、アモスさんは、少しでも日当たりの良い、高台でルスカスを栽培しているとのこと。
うーん、笑顔とは裏腹に、仕事には本当に緻密です・・・

そんな、仕事には本当に厳しいアモスさんですが、“どんな時が楽しいですか?”と聞くと、

「仲間と飲みながら語らうことかな」

と。
ああ、イメージ通り!
この笑顔で飲み語らわれたら、絶対に周りも楽しくなってしまうだろうなあ、いつかそんな機会があったらご一緒したいと、私たちも楽しみにしています。

ルスカス栽培の達人、アモス・レヴィさん