世界の花屋のなかのこと

Vol.30 旅する草花を迎えて

2020.9.9

こんにちは。夏の終わりの蝉時雨と秋の虫の音に、何だか今年は夏らしい思い出がないなぁ、と短い夏を振り返っている松下です。
と言うのも、今年は毎年恒例の実家帰省ができなかったから。不足している栄養素が補えるのではと思うほど濃密な緑の匂い、のどかな田園風景と紺碧の海、旬のイサキ、、、遠きにありて思ふだけのふるさと。

世界の花屋 のなかのこと

今日は皆さんに、私がそんな故郷の母照子と叔母絹子に届けている花の定期便のことをご紹介したいと思います。

ご自身の為、という方はもちろんのこと、奥さまへ、お孫さんからおばあ様へ、ご友人へ、ギフトとして利用される方も多いのが定期便。私もその一人です。
私にとって定期便は、遠く離れて暮らす照子と絹子へ、私は元気ばい、お母さんは、絹子姉ちゃんはどうしとる?という手紙のようなもの。二人からそれぞれに、届いたよ!今月はこうやって飾っとるよ!とLINEが来ると、ああ、二人とも元気だな、とこっそり安心しています。

絹子が、自分なりの楽しみ方で世界の草花を飾っているのがちょっと面白いので、少しご紹介させてください。

まず、馴染みの配達員さんが、「今月もこれ来たよー」とにこにこと持って来てくれるところから始まります。絹子もいつもの箱をにこにこと受け取ったら、すぐに箱を開けて、大事に大事に取り出すそうです。そして、絹子が草花にかける素敵な言葉。

「わ~、あんたたち、遠かとっからよう来たね~、窮屈かったろ~、ちょっとゆっくりせんね~」(遠い所から良く来てくれたね、窮屈だったでしょう、ちょっとゆっくりしてね~)。
そう言って、何と、束ねている紐をためらいなく解きます。そうして、すべての草花をリラックスさせた後、その時々の草花の雰囲気に合わせた花瓶に、投げ入れて、生けていくのです。

ご参考までに、過去数ヶ月の絹子流、世界の花のある暮らし
※左(上)が世界の花屋作/右(下)が絹子流生け花

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いかがでしょう?同じ草花なのに、またがらりと違った表情になると思いませんか?

ちょっとちょっとー、一所懸命束ねたんですけど、、、という気持ちが皆無なわけではありません。ありませんが、実はとっても大事なことで、草花は、どう楽しんでもいい。

世界の草花×農園で作る人
世界の草花×束ねる私
世界の草花×楽しむあなた

色んな人の手を経て、世界の草花の旅の終着点は、皆さんのお手元です。
花を飾るのに、こうじゃなきゃいけない、そんなルールはありません。

ブーケのまま飾るも良し、絹子のように好きに生け替えて飾るも良し、紐を解いてバラバラにして、家中の一輪挿し(ジャム瓶、ボトル、グラスやピッチャー、何でも)に1本ずつ生けて家中に飾るも良し、きれいなうちにすぐにドライフラワーに挑戦してみても良し、なんなら、先月の定期便の草花たちがまだ元気な時は、一緒に生けてしまいましょう!

定期便に限らず、皆さんには世界の草花との一期一会を、不思議な姿形や、野趣溢れる香り、草花そのもののエネルギーを、自由に、自分らしく、楽しんでもらえたらと日々思っています。

夏の暑さが少しずつ和らぎ、草花をより楽しめる季節がやって来ます。例えばお誕生日プレゼントに3ヶ月間だけ、や、家で過ごす時間が増える春先まで、でも、定期便は承っております。

なかなか遠出も難しい今日日、“向かう”のではなく“迎える”、そうやって世界を楽しんでみませんか?

世界の花屋 のなかのこと

松下

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農家さんが心を込めて育てた草花を商品にしました。お部屋での飾りやすさを大切にデザインしています。

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