農家さんの手仕事帖

「バレンタインにはバラの花を」 ケニアのバラ農園の日々Vol.6

2018.1.9

日本のみなさん、新年明けましておめでとうございます。
ソジャンミ農園のケタン・ジェラスです。
いよいよ、私の日本への旅も間近に迫ってきました。
私、そしてソジャンミ農園の社長であるインダー・ネインも、1/19のイベントを通じ、たくさんの皆さんにお会いできることを本当に楽しみにしています。

バレンタイン バラ

さて、私たち、バラを育てる農園にとって、1年間で最も忙しい季節が近づいてきました。
そう、バレンタインです。
日本では、フラワーバレンタインは残念なことにあまり流行っていないと聞いていますが、ご存知の方も多いと思いますが、世界的には、「バレンタインには花を贈る」という文化が圧倒的な主流を占めており、そのため、バラ農園は、まさに目が回るような忙しさとなります。特に赤いバラは、ここケニアだけでも、この時期に全世界に向けて何百万本も出荷されるんですよ、とてつもない本数ですね!
日本でも「バレンタインにはバラの花を」が合言葉になる日が早く来ることを願っています。
もちろん、赤いバラだけでなく、その他、特に私たちソジャンミ農園のバラたちは、この季節、世界中から非常にたくさんの注文をいただきます。そして、世界中からの期待に応えるべく、私たちもベストを尽くします。

さて、今日は、私たち農園の開発チームから、新しい品種がいくつか上がってきたのでご紹介したいと思います。

バレンタイン バラ

これは、ピンク色の大輪のガーデンローズですね。
花咲く様も美しく、かつ長持ちできそうなことが確認できました。
出荷まで、もう少し待っていてくださいね。

バレンタイン バラ

こちらも、同様にピンク色のガーデンローズです。
先ほどのものと比べると大きさは少し小さめですが、中心部分には異なる色を持ち、これをバラの世界では“Eye Type(※注:中心部分が目のように映るため)”と呼びますが、開けば開くほど“Eye”が大きく存在感を現します。このバラ1本でも、充分に楽しんでもらえるのではと思っています。

<追記>
現在、世界の花屋ではアイタイプ(Eye Type)のバラの販売を開始しております。パレンタインや誕生日のプレゼントに最適です。
是非、世界の花屋のバラ もご覧ください。
※季節により、(アイタイプのバラも含め)バラの販売を中止してる場合があります。

バレンタイン バラ

こちらは、正式な名前ではないですが、農園では、“バネッサ(Vanessa)”と呼んでいます。
いま私たちが日本へ出荷しているバラに“ダッチェス(Duchesse)という品種がありますが、ダッチェスに非常によく似ていますね。ダッチェスはピンク掛かっているのですが、このバネッサ(仮称)は、どちらかというとピーチ色に染まっていきます。

ダッチェス ※ダッチェス

ダッチェスは、ヨーロッパでは大人気の品種なので、このバネッサも同様に人気が出てくれれば、と期待しているところです。

最後に、皆さんがもっとも楽しみにしている(?)、鳥の話です。
先日、私たちの農園で大きなタカを見かけました。

チョウヒダカチョウヒダカ

その後、いろいろ調べて、ようやくこのタカの名前が分かりました。
「チョウヒダカ」という、世界的にも大型なタカの子どもです(英語名:Africa Harriet Hawk)。
なぜ調べないと分からなかったかというと、チョウヒダカは、成長に従って身体の色を変化させていくのです。

チョウヒダカ大人

※以前撮影した、成長したチョウヒダカの写真

ポイントは、くちばしと脚で、この2つを調べることでようやくチョウヒダカだと分かったのです。

チョウヒダカ

幸運なことに、このチョウヒダカの子どもがトカゲを狩るところを写真に収めることができました。余談ですが、このトカゲも私たちの農園でよく見かけますが、成長すると1フィート(※約30cm)もの長さに達し、木の色にカモフラージュするんです!!

ちなみに、このチョウヒダカを撮るため、森のかなり奥へ茂みをかき分けて入り、じっとそのタイミングを待っていたのですが、その努力に見合った写真を皆さんにお見せすることができ、本当に満足しています。

では皆さん、東京でお会いできることを楽しみにしています!
【ケタンさん来日特別企画】 ケタンさんに聞きたい50のこと。

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