小林邦宏の「月に一回 世界一周の旅」

風の大地パタゴニアへ~チリ・プンタアレナス~

2018.4.29

風の大地パタゴニアへ~チリ・プンタアレナス~

4月、別商品の買い付けで南米チリを訪れました。

毎年恒例行事なのですが、僕の目的地は、チリ最南端の都市と言われるプンタアレナス(Punta Arenas)です。

風の大地パタゴニアへ~チリ・プンタアレナス~

偉大なるパタゴニア(Patagonia)の玄関口になります。
余談ですが、歴史的にはクロアチアからの移民の多い場所です。

風の大地パタゴニアへ~チリ・プンタアレナス~風の大地パタゴニアへ~チリ・プンタアレナス~ ※プンタアレナスの街並み

プンタアレナスへは、首都のサンティアゴから国内線で南へ4時間のフライト。。。
チリは南北に長いなあと実感します。
でも、このフライトにはお楽しみがあるのです。

それが、氷河!!

風の大地パタゴニアへ~チリ・プンタアレナス~

サンティアゴを離陸して2-3時間でしょうか、僕の体内時計的には、サンティアゴ離陸時に寝入ってちょうど目が覚める頃なのですが(笑)、パタゴニアに差し掛かる直前、機窓から一面に広がる氷河・・・
これを初めて目にしたときの感動は言葉に表せません。

風の大地パタゴニアへ~チリ・プンタアレナス~

そんな氷河の上を越えると、いよいよ、パタゴニアの大地が眼下に広がり始めます。

風の大地パタゴニアへ~チリ・プンタアレナス~

こうして、長い旅の末、プンタアレナス国際空港に到着。

風の大地パタゴニアへ~チリ・プンタアレナス~

ちなみにこの空港は南極への玄関口としても知られ、たまに、南極(Antarctic/Antartida)行きのフライトも目にします。
(残念ながら、南極へ行ったことはありません・・・)

風の大地パタゴニアへ~チリ・プンタアレナス~風の大地パタゴニアへ~チリ・プンタアレナス~

さて、空港を出て、街へ通じる幹線道路へ。その名も、

風の大地パタゴニアへ~チリ・プンタアレナス~

”Ruta del Fin del Mundo”
日本語にすると、”地球の果て街道”といったところでしょうかね。
ネーミングだけでも、なんかワクワクしてきませんか!?

さて、パタゴニアは”風の大地”としてもよく知られているのですが、これは本当です(笑)。
とにかく、風が強い!!

風の大地パタゴニアへ~チリ・プンタアレナス~

信じられないかもしれませんが、立っていることも辛いときもあるんです。
動画でなく写真なのが残念ですが、とにかく、雲の流れの早さが印象に残る場所です。

風の大地パタゴニアへ~チリ・プンタアレナス~

当然、冬(=南半球なので7-8月頃)は大雪も。

ここに来ると、自然の雄大さを感じずにはいられません。
そんなこともあり、いつもはタイトスケジュールな僕も、パタゴニアを訪ねるときは必ず1日予備日を作ります。飛行機の欠航も日常茶飯事だからです。。。

風の大地パタゴニアへ~チリ・プンタアレナス~ ※常に時化ている海。向こうにうっすらと見えるのはフエゴ島

そんなパタゴニア、意外ですが、温かさが印象に残る街です。
人の温かさだけでなく、建物も木のぬくもりを感じられるものが多く、何ともリラックスできます。

風の大地パタゴニアへ~チリ・プンタアレナス~風の大地パタゴニアへ~チリ・プンタアレナス~ ※パタゴニアの定宿

そして、パタゴニアの楽しみといえば、やっぱり食事!
地元のシーフード・お肉、食べたいものがたくさんあります!!
厳しい環境の中で育まれた自然の恵みというべきか、やはり、それは美味しいのです。

中でも僕のお気に入りが、”EL FOGON DE LALO”というParillada(パリジャーダ=ステーキハウス)。

風の大地パタゴニアへ~チリ・プンタアレナス~風の大地パタゴニアへ~チリ・プンタアレナス~

パタゴニアのお肉といえばラム肉が有名ですが、現地に行くと、かなりレアな”パタゴニア・ビーフ”を食することができるんです。これがとても美味しい!

風の大地パタゴニアへ~チリ・プンタアレナス~風の大地パタゴニアへ~チリ・プンタアレナス~

もちろん、チリワインと共に頂きます。

風の大地パタゴニアへ~チリ・プンタアレナス~風の大地パタゴニアへ~チリ・プンタアレナス~

美味しい食事に素晴らしいチリワインで、仲間と語らう。
雄大な自然の中で感じる木や人の温かさを感じながら、楽しい夜は過ぎてゆくのでした。。。

風の大地パタゴニアへ~チリ・プンタアレナス~

小林邦宏
「世界の花屋」の仕入担当として、日々、海外を飛び回っています。
これまで訪問した国は100か国以上。
このコラムでは、本などには書かれていないその土地の魅力を随時取り上げていきたいと思います。
instagram: @kunihirokobayashigp