ここの国のココが好き!

新種のバラ 開発の裏側 ヨーロッパ 花のある暮らしを巡る旅 Vol.2

2018.1.5

みなさんは、花、と聞いたときに何の花を思い浮かべるでしょうか?

世界には本当にたくさんの種類の花がありますが、多分、バラの花を想像する人は結構多いんじゃないかな、と思います。 そのくらい、バラというのは私たちの暮らしに根付いた花ですが、バラ、と一口に言っても、本当に数多くの品種があり、じつは、年間何千種類もの新品種が開発されています。

新種のバラ 開発の裏側

世界の花屋の契約農家、ケニアのソジャンミ農園も、新品種の開発にとても積極的です。

いくつものブリーダー(花の種苗会社)と取引をして、日々、新しいバラを育てています。

花大国オランダには、多くのブリーダーの本社があり、ケニアなどのアフリカや、南米にも拠点を構えてその土地に合った種苗育成を行っています。

どんなふうに彼らの新しいバラが作られているのか知りたくて、オランダでソジャンミ農園の人たちと会えた機会を利用して、種苗会社を彼らとともに訪ねました。

新種のバラ 開発の裏側

バラはハウスの中で栽培されますが、一般的なグリーンハウスがビニール製なのに対して、オランダのハウスはガラス製。
冬が寒く、日照時間の短いオランダでは、熱を逃がしにくいようにガラスのハウスなのだそうです。

ハウスに入る前に、食品工場さながら、ハウスの中を汚さないように白衣と靴カバーを着用、手をアルコール消毒します。

新種のバラ 開発の裏側

新種のバラ 開発の裏側

中にはいると、さまざまな新品種が試験栽培されていました。

ソジャンミ農園は、ブリーダーと長いこと取引をしているので、試験栽培の早めの段階で苗を分けてもらったり、ソジャンミ農園でテスト栽培したりする間柄なのだそう。

新種のバラ 開発の裏側

新しい品種のバラは、なぜだかとても微香で、近づくと、確かにバラだなあと言う香りがするのですが、香り高い、とは言いにくい、ほんのりとしたもの。
その理由を聞いてみたら、香りの高いバラは、日持ちがあまりよくないそう。

お花を買ったら、できるだけ長く楽しみたいもの。
長く喜んでいただけるお花を届けたい、と日持ちを重視して品種開発を行うと、あまり香りのしないバラが出来上がるそうです。 香りもよくて、持ちもいいバラを作るのは難しいけど、今後の課題だね、と案内してくれたカールさんは言っていました。

一つの品種が世に出回るまでは、いろいろなテストを繰り返し、5~7年かかるそう。
とても気が遠くなるほど、色々な工程があるんだろうと想像します。

そうやって長い開発期間を経て、ケニアのソジャンミ農園からようやく私たちの元にやってきたバラは、本当に、特別なバラなのだなぁ、と思います。

新種のバラ 開発の裏側

ソジャンミ農園のケタンさんは、今度はケニアにあるブリーダーの会社に連れて行ってくれるといっていて、そこはオランダのとはまた違うよ~!との話で、いつか訪問できる日を、とても楽しみにしています!

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農家さんが心を込めて育てた草花を商品にしました。お部屋での飾りやすさを大切にデザインしています。

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