ここの国のココが好き!

心配ないさ!山名さんのハクナ・マタータのケニアの暮らし Vol.1

2018.1.2

「ケニアって暑いんでしょ? アフリカだし。赤道近いもんね。」、自分がケニアで生活していた頃、日本にいる友人から一番多く聞かれた話題でした。自分も、赴任前、ケニアを知り始めた頃は同じだったかも。

初めまして、山名佑樹です。ケニアの首都ナイロビに赴任する機会を得て、2013年から3年間を過ごしました。今は日本に戻っていますが、時折、いや、結構頻繁に恋しくなるケニアで過ごした日々。人々は日夜発展する国に希望を抱き、一生懸命毎日を生きていく…私の大好きなケニアを御紹介します。

日本ではよく「アフリカ=暑い」「赤道近い=暑い」と思われがちですが、少なくともナイロビはそんなイメージとは異なります。標高が1600m前後の高地であるため、年間を通じて冷涼で過ごしやすい気候あり、季節によっては朝玄関を出ると白い息が出るほど冷え込むこともあるほどです。現地では、よく日本の軽井沢の気候と似ていると例えられます。また、ナイロビは国の首都であることに加え、東アフリカ最大の都市であることもあり、中心部では革靴とスーツ姿のたくさんのビジネスマンが闊歩しています。自分が赴任当初にその光景を見たときは、事前に聞いてはいたものの、幼少の頃社会科の授業を受け抱いたアフリカのイメージ(→その印象はどこか原始的なものでした)とは大きく異なっており、現在進行形で発展する姿を強く印象付けさせられました。

心配ないさ!山名さんのハクナ・マタータのケニアの暮らし Vol.1心配ないさ!山名さんのハクナ・マタータのケニアの暮らし Vol.1

心配ないさ!山名さんのハクナ・マタータのケニアの暮らし Vol.1

いっぽう、郊外に行けば、すぐに牧歌的で花々が咲き渡る風景に出会えます。赴任前、同じく以前ケニアで勤務していた上司から「ケニアには、日本よりも色がはっきりしていて、強い印象の花が多いよ」と聞いていましたが、そのとおり、赤道直下の太陽の恵みを受けた色味豊かな花が賑わっています。他にも、町をつなぐ幹線道路沿いには所々にマンゴー、バナナ、トマト、ジャガイモ、ニンジンなどその土地の果物や野菜が青空市場に並び、立ち止まる自動車に対して、売り子の女性達が商品片手に威勢よく売り込んできます。なかでもマンゴーは大玉で甘みが強く、産地では一つ20円ほどで手に入るため、郊外に出た際にたくさん調達していました。そういえばマンゴーの旬はちょうど1~3月、今も美味しそうに山積みに並んでいることでしょう。

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果物や野菜はナイロビの日常生活でよく見かけ、スーパーマーケットだけでなく、バス停脇のキオスクやちょっとした木陰の空き地などちょっとしたスペースでもバナナの1本単位から売られています。昼食時には、ローカル・レストランの周りにカット果物のスタンドショップが現れ、愛想が良くいつも笑顔のおばちゃんが目の前で好きな果物をカットしてくれます。渡すときには「はい、my brother!」とか「はい、my son!」の一言は当たり前、しまいには「はい、my puppy!」や「はい、my husband!」(!!??)といつも明るく陽気なコメントつきです。おばちゃんがカットするパイナップル・スイカ・パパイヤなどの果物や、ミキサーにかけたマンゴー・アボカド・ツリートマトを層状に注いだミックスジュースは、鶏・牛・羊といった肉のグリルや揚げ魚が多かったローカル・レストランのランチ後の口直しだけではなく、陽気なおばちゃんコメントに元気ももらい、午後への気持ちのリフレッシュとして、ケニア生活の健康的な日課となっていました。
日本人が抱くアフリカのイメージには、ともすれば、限られた情報や先入観などにより実は偏ったものもありますが、実際に住んでみると、そこには多様な自然、果実がたわわに実る土地があり、また、とびきり明るくて寛容な心をもつ人々に出会えたりと、期待を一味も二味も上回る味わい深いものでした。

次回はそれらのなかでも特に印象深かった“赤道通うケニアに雪と氷河あり”のMt. Kenya(ケニア山)登山記を御紹介します。

山名佑樹 山名佑樹
農林水産省林野庁職員。
2013年3月からケニアの日本大使館に3年間出向。帰国後もうすぐ2年が経つものの、なかなかケニアやアフリカへの熱は冷めない。現地でよく聞いた「アフリカの水を飲んだ者はアフリカに帰る」の言葉を今でもちょっと期待する毎日。

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農家さんが心を込めて育てた草花を商品にしました。お部屋での飾りやすさを大切にデザインしています。

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