農家さんの手仕事帖

南アフリカのセルリア農家、ヘンドリックさん

2018.6.28

南アフリカのセルリア農家、ヘンドリックさん

私たち世界の花屋が自信をもっておすすめしたい品種が先日よりスタートしています。
それが、セルリア
またの名をブラッシング・ブライド(Brushing Bride=頬を染めた花嫁)といい、その可憐な色合いから、世界中のブライダルで大人気の品種です。

南アフリカのセルリア農家、ヘンドリックさん

このセルリアを生産しているのが、南アフリカのヘンドリックさん。
場所は、ケープタウンから車で北へ90分、ピケットバーグ(Piketburg)という、大西洋に近い、小さな町の小高い丘の上。

南アフリカのセルリア農家、ヘンドリックさん

ここからの景色がもう素晴らしい!
大西洋から流れる風が澄んだ空気を生み出し、広大なウエスタンケープを一望できるのです。
実は、これがセルリアの栽培にはとても大切なのだとか。

南アフリカのセルリア農家、ヘンドリックさん

見た目の通り、とても可憐なセルリア。
特に、強い太陽光や高温にはとても弱いのです。
人間に例えると、すぐに火傷(やけど)してしまうという特徴があります。
ところが、このヘンドリックさんの農園は、大西洋から冷涼な風が入ってくるため、お花へのダメージを和らげることができるのです。
更に、どちらかといえば粘土質の土壌が多いウエスタンケープの中では珍しく、ここはマイルドな土壌。

南アフリカのセルリア農家、ヘンドリックさん

これらの好条件が重なって、奇跡の花ともいうべきセルリアが生まれるのです。
こんな広大なウエスタンケープでも、ほんの一握りの場所でしか栽培できないセルリア。
お花栽培の難しさを感じる一方、だからこそ、生み出されたお花の愛おしさ・美しさを感じずにはいられません。

南アフリカのセルリア農家、ヘンドリックさん

とにかく、お花に対して強いプロ意識と美的感覚を持つヘンドリックさん。
自分自身がベストな品質と判断し、愛せるような美しいお花を育てるということがモットーとのこと。
そのため、ヘンドリックさんの農園には、セルリアの他、プロテア・ビーナス、キングプロテア・アークティックアイスといった南アフリカを代表する素晴らしいお花が並びますが、本当に良質なものしか絶対に出荷しません。そして、美しい商品を皆さんに送り出したいという私たち世界の花屋にも大いに賛同頂き、今回、ベストな品質のセルリアを送って頂けることになりました。

南アフリカのセルリア農家、ヘンドリックさん

そんなヘンドリックさんの趣味は、なんと、飛行機の操縦!!
自家用のプロペラ機もお持ちで、ご両親の住むヨハネスブルグまで飛ぶこともあるのだとか(注:ケープタウンより約800km)。とにかく、ウエスタンケープの大自然を見下ろす瞬間が最上の幸せとのこと。

南アフリカのセルリア農家、ヘンドリックさん

大自然を楽しみながら、でも仕事には完璧主義で日々取り組むヘンドリックさんのお花を皆さんにご紹介でき、私たちも嬉しく思います。

南アフリカのセルリア農家、ヘンドリックさん

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農家さんが心を込めて育てた草花を商品にしました。お部屋での飾りやすさを大切にデザインしています。

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