小林邦宏の「月に一回 世界一周の旅」

ブルガリアのブティックワイナリーへ~ブルガリア・ヴァルナ~

2018.11.25

ブルガリアのブティックワイナリーへ~ブルガリア・ヴァルナ~

いま、ブルガリアワインの評価が世界的に高まっていることをご存知ですか?

黒海というのは実は青くて美しい海だということは以前のブログでご紹介しましたが、この黒海沿岸はワインを育てるのに素晴らしい環境なのです。
そのため、ブルガリア人だけでなく、イタリア人など、世界中のワイン生産者が素晴らしい土壌を求めてやってきています。なんだか、バラを求めてケニアに来るお花の世界にちょっと似ていますね。(笑)

ブルガリアのブティックワイナリーへ~ブルガリア・ヴァルナ~

さて、去る9月にヴァルナに滞在したときの空き時間を利用して、現地のブティックワイナリーを訪問してきました。
Prisoe Wineryという、ヴァルナ国際空港の近くに位置するワイナリーです。ロマンさん・ステファンさんの親子で本当に小規模でワインを生産されていました。

ブルガリアのブティックワイナリーへ~ブルガリア・ヴァルナ~

2015年から自社ブランドでの生産を開始したそうですが、聞くと、何とわずか3,000本/年(!!)の生産量とのこと。そのため、知人や、取引先へ卸すと既に売り切れになってしまうそう。

ブルガリアのブティックワイナリーへ~ブルガリア・ヴァルナ~

息子さんのステファンさんの案内で、まずはブドウ畑を散策。
ちょうどこの時期は収穫の季節で、歩きながらブドウを少しつまみ食い。(笑)

ブルガリアのブティックワイナリーへ~ブルガリア・ヴァルナ~

この地でのブドウ栽培は、2005年からなのだそうですが、ようやく、良い感じのブドウが育ってきたのだとか。お花の新種開発も長い道のりですが、ワインの世界も長いですね。。。

さて、散策を終え、いよいよお待ちかねのテイスティングです!

ブルガリアのブティックワイナリーへ~ブルガリア・ヴァルナ~

白はタミヤンカやシャルドネ、赤はカベルネやボルドーブレンドなどをテイスティングさせて頂きましたが、ワイン好きとして世界中のワイナリーを訪問していていつも思うのは、作り手の想いを知ると、どのワインもいつもよりも愛おしく思えてくるのです。

ブルガリアのブティックワイナリーへ~ブルガリア・ヴァルナ~

醸造所というよりは、なんだか”ラボ”と表現した方がしっくりくるような小規模ですが、それが益々魅力を引き立たせます。

ブルガリアのブティックワイナリーへ~ブルガリア・ヴァルナ~

ステファンさんに各品種を解説して頂きながらテイスティングした結果、タミヤンカとボルドーブレンドを1本ずつ購入。

駆け足でしたが、とても素敵な時間を過ごすことができました。

ブルガリアのブティックワイナリーへ~ブルガリア・ヴァルナ~

<ワイナリーの場所>
Prisoe Winery
Pobiti Kamani, Varna, Bulgaria
TEL: +359-88-564-0319

小林邦宏
「世界の花屋」の仕入担当として、日々、海外を飛び回っています。
これまで訪問した国は100か国以上。
このコラムでは、本などには書かれていないその土地の魅力を随時取り上げていきたいと思います。
instagram: @kunihirokobayashigp