世界の花屋のなかのこと

秋の匂いと古いものたち

2025.11.13

11月のある日。
ふと、Threadsで流れてきた東京蚤の市の写真に胸を掴まれ、思い立ったが吉日。その感覚を追いかけるように、気づけば入場チケットを購入し、翌日には会場へ。ときどき訪れる、理由のない衝動。それが、案外いちばん正しい気もします。
こんにちは。よければ、千原の休日に少しお付き合いください。


昔から、フランスの蚤の市に憧れていました。
「蚤の市」とは、町の広場などで開かれる古物市で、アンティーク家具や古着、古道具などを販売する青空市場のことです。
誰かの手を渡りながら時を重ねてきたアンティークたちに思いを馳せ、目的のない宝探しをする。そんな小さな夢が、少しだけ叶えられたような気持ちになりました。


広大な昭和記念公園を埋め尽くすテント、手回しオルガンの音色、思わず足を止めてしまうキッチンカーの香り。全てが完璧で、まるで時間の流れが少しだけ緩やかになったような一日。

案の定、あれもこれもと持参したエコバッグに入りきらないほど購入。けれど、食器に焼き菓子、植物画…ここでしか出会えないと思うと、少しも後悔はありません。それは不思議な、蚤の市の魔法なのです。笑

ネイティブフラワーにも出会えました。


静かに力強さを携えた姿が、秋の光ととてもよく似合っていて、普段からネイティブフラワーを扱う私ですが、新しい魅力を発見したような新鮮さでした。

その季節の、その瞬間を楽しむこと。思いつきの一歩も、たまには大切ですね。

千原

今年の東京蚤の市はすでに終了していますが、毎年春と秋に開催されるようです。
[東京蚤の市2025秋]

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農家さんが心を込めて育てた草花を商品にしました。お部屋での飾りやすさを大切にデザインしています。

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