小林邦宏の「月に一回 世界一周の旅」

南アジアの花文化

2023.4.5

こんにちは、チーフバイヤーの小林邦宏です。

先月、インド・スリランカ・バングラデシュと南アジア3か国を廻ってきました。
コロナ明けで初の訪問です。

南アジアの花文化

さて、まず訪れたのはインド・ムンバイ。
ある日の朝、ムンバイ南部のSassoon Dock(サスーンドック)と呼ばれる魚市場を歩いてみました。
個人的に、こういう人間臭いエリア(!?)が大好きなんです。

南アジアの花文化

なんというか、旅をしているなあと実感する場所とも言えます。

さて、そんなサスーンドック、ここは古いマーケットである一方、フォトジェニックなスポットな場所でもあります。

南アジアの花文化

そんなマーケットを歩いていると、ふと視界に入ったのはマリーゴールド。

南アジアの花文化

(ああ、やっぱりアジアでお花はお供え・祈る文化だなあ)

と感じながら、少し嬉しくもなる。
今や急発展を遂げているインドですが、まだまだ、こうした古き良き花文化が残っているのは嬉しいですね。

そんなお供え花の文化を感じながら、僕の南アジアの旅は続きます。

そして、ところ変わって、お隣・バングラデシュの首都ダッカ。

南アジアの花文化

グルシャンと呼ばれる、ダッカの中では比較的富裕層のエリアを歩いているとふと視界に入ったお花屋さん。
入ってみると・・・

南アジアの花文化

(ああ、これは送る文化だ!)

店員さんに聞いてみると、

バラはインドから
菊はマレーシアから
蘭はタイから

日本にいるとなかなか感じませんが、やっぱり陸でつながっている国々は花も流通するのだなと再認識。
南アジア、いや、アジアの中でも経済的に言えばまだまだ遅れていると言えるバングラデシュでも、既に、いろんな国からお花が流通するようになっているのです。

そして、お花の文化は祈るだけでなく、送るものにもなってきている。
アジアでも、これからお花の世界は益々変化するだろうと感じたひと時でした。