世界の花屋のなかのこと

静かな芸術の世界へ

2023.8.21

こんにちは世界の花屋のアイザワです。
夏休みをいただき、千葉県佐倉市にあるDIC川村美術館へ行ってきました。ここは20世紀美術を中心とした多彩なコレクションを展示し、それに関連のある作家や時代を取り上げた企画展を定期的に開催しています。

静かな芸術の世界へ

美術館は里山の地形を生かした場所にあり、在来植物のしげる小道、芝生の広場やモネの作品を思わせるスイレンの池など、豊かな自然が訪れる人を癒してくれます。この日、スイレンの池では遠目に2羽の白鳥の姿を発見。いつもなら写真を撮るところですが、気温36度。2羽に近づくにはかなりの距離のように思えて、足早に建物の中へ進みました。涼しい季節であれば散策も楽しめそうです。外とは対照的に冷房の効いた館内にほっとし、目当ての【ジョセフ・アルバースの授業 色と素材の実験室】の展示へ。
ジョセフ・アルバースはドイツ生まれの画家、デザイナー、そして美術教師として知られる美術家です。彼の授業では学生に知識を教えるのではなく、課題を与え、手を動かして考えることで色彩や素材の持つ可能性を自ら発見させようとしました。彼自身の作品では、複数の正方形を規則正しく配置したようなシンプルな構成の抽象画がよく知られています。

静かな芸術の世界へ

世界の花屋のブーケやアレンジメントを作る際もまさに“色彩や素材”を用いてデザインするので、今後へのスパイスになるだろうと楽しみにしていました。今回の企画展では国内初公開作品を含む絵画や関連資料など、約100点が展示されており、私は素敵な作品の数々に感動しつつゆっくりと観覧。そして最後にアルバースの出した課題に挑戦できるワークショップを体験しました。
色紙を使用し、上に乗せた色が同じでも背景色によって明るさや印象が変わって見えることを実験するものなのですが、実際に色を選び、手を動かして並べてみることでわかりやすく学ぶことができました。

静かな芸術の世界へ

その他にも色紙を使った課題が合計4つ用意されていて、私は持ち帰りましたが、美術館には今まで来館された方々の作品が壁に自由に貼り付けられ、カラフルなアート空間になっていました。
帰りは物販コーナーへ。私は美術館に訪れたら必ずポストカードを買うことにしているのですが、この日はいつもより多めの20枚ほどを購入。アートの世界とささやかな爆買いを満喫し、リフレッシュした1日となりました。

静かな芸術の世界へ

この季節、まだまだ続きそうな暑さを避けて静かな芸術の世界に浸るのもおすすめです。
DIC川村美術館の企画展、【ジョセフ・アルバースの授業 色と素材の実験室】は2023年11月5日まで。興味のある方はぜひ訪れてみてください。

DIC川村美術館HP:https://kawamura-museum.dic.co.jp/

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農家さんが心を込めて育てた草花を商品にしました。お部屋での飾りやすさを大切にデザインしています。

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