世界の花屋のなかのこと

憧れの花かんむり

2023.9.21

こんにちは、千原です。子どものころ、花かんむりにすごく憧れがあって、シロツメクサを摘んできては見よう見まねで組んでみたものの、満足のいくものは作れなかった記憶があります。フローリストになって習うとき、一番わくわくしたものではないかな。もちろん子どもの頃のシロツメクサの花かんむりとは違う作り方ですが。
ふと、最後に花かんむりを作ったのがずいぶん前になることに気づき、久々に作ってみることにしました。ちょうど親しい友人とその子供たちに会う予定があったので、可愛い物好きだという子供たちに合わせて輪っかを2つ。作り始めてすぐに、そういえば手のかかるものだったというのを思い出しました。一輪一輪小さなパーツにワイヤーを掛けていき、最後に輪になるように組みます。細かいものをコツコツやる作業は好きな方ですが、ワイヤーをかける段階で繊細なセルリアが折れるたびに私の心も折れそうでした。

憧れの花かんむり


そうしてようやく出来上がったものを持っていき、公園で遊ぶ子どもたちの頭に乗せると、ふたりともそーっと動き出し、頭から落ちないと分かると元気に走り回って喜んでくれました。

憧れの花かんむり

小さな子どもたちと花かんむり、純粋さを写したようなその時の光景は本当に美しいものでした。私も一緒に遊びながらカメラのシャッターを切って、お礼に写真をたくさんプレゼント。

憧れの花かんむり

花に関する技術は実にさまざまで、普段使わないものも多いですが、腕が鈍らないようにこれからも時折思い返しながら磨いていきたいと思います。今度はシロツメクサで幼少の頃のリベンジをしてみましょうか。日々の生活の中でたまに、稀に、ふっと出てくる、フローリストで良かったと思える瞬間が、私にとっての幸せです。

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最後に… 花かんむりの出来上がりは、どうか優しい目で見てください。

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農家さんが心を込めて育てた草花を商品にしました。お部屋での飾りやすさを大切にデザインしています。

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