小林邦宏の「月に一回 世界一周の旅」

花に包まれた「青の都」

2023.10.20
こんにちは、小林邦宏です。
9月、ちょっと遅めの夏休みということで、中央アジア・ウズベキスタンへ行ってきました。

目指す目的地は、ウズベキスタン・サマルカンド。
古くよりシルクロードの交易地として栄え、その青く美しいイスラム建築の多さから、「青の都」とも呼ばれ、いま、日本人観光客にも大人気の街です。

ここにたどり着くまではちょっと遠い。
東京から韓国を経由して約1日がかりでウズベキスタンの首都タシケントへ。
(※2023年9月現在、週1便は東京・タシケントの直行便があります)
そして、タシケントからは高速鉄道を利用して2時間、ようやくサマルカンドへ到着となります。
サマルカンドの駅からタクシーで15分くらいでしょうか、サマルカンドの名物スポットともいうべき、レギスタン広場

3つのメドレセ(神学校)に囲まれた広場へ到達したときの感動は忘れられないものです。

それは、まるでタイムスリップしたような気分。
このメドレセは、主に今から700-800年前の建築物ですが、目をつぶると東西から行き交う人々の足音・嬌声、さらには東西から運ばれてきた香辛料などの香りが漂ってきそうな、そんな場所でした。
さてそんなウズベキスタンですが、実は、到着直後から気になっていたことがありました。

(お花屋さんがすごく多い・・・)

そう、街中には1ブロックに1つはあるのではないかというくらい、お花屋さんが目立つのです。

サマルカンドでの空き時間、いくつかのお花屋さんを廻り、店員さんに質問してみました。

「このバラはケニアかどこか?」

すると、判明した事実があるのです。

「いえ、ウズベキスタン産ですよ」

そう、ウズベキスタンってバラの産地らしいのです!
いやー、知らなかった。

決して標高が高いわけでもなく、冷静に考えてバラの成育に適しているとは考えにくいウズベキスタン。
そんな場所で美しく咲くバラを眺めていると、いつものケニアのバラとは違う、

シルクロードの長い歴史を持つ、誇り高く咲くバラ

を感じました。そう、歴史から来る優雅さを感じずにはいられないのです。
世界中でいろいろな生産者を訪ねてきましたが、まだまだ知らない世界があることにただただ感動です。

いつか、「世界の花屋」の定期便などでもご紹介できるといいですね!