小林邦宏の「月に一回 世界一周の旅」

オランダ・アムステルダム

2024.1.15

こんにちは。
チーフバイヤーの小林邦宏です。

遅ればせながら、新年あけましておめでとうございます。

さて、去る11月、久しぶりにオランダ・アムステルダムに滞在しました。
振り替えれば、2019年にNHK 「世界はほしいモノであふれてる」のロケで滞在して以来ですから、5年ぶりですね。


言わずと知れたお花大国、オランダ。
街を歩いていてもワクワクさせてくれる雰囲気があります。
さて、そんなオランダで、今回はお目当てがありました。
それは、「世界の花屋」の定期便で使用するリシアンサスの買い付けです。

場所はアムステルダムから車で南へ40分ほど。
これまでの僕の買い付け経験ですと、リシアンサスといえばイスラエルだったり台湾の農家さんの雰囲気が脳裏をよぎります。
ところが、車のナビが示す目的地には巨大なビニールハウスが・・・
(え、まさかこれ???)

到着前から、自分自身の中の固定観念との違和感で混乱が始まりました。(笑)

さて、現場到着。
お会いしたのは、こちらの生産者さん4代目にあたるスヴェンさん。

“早速現場へご案内しましょう・・・”

ビニールハウスのドアが開くと・・・

(なんだこれは!!!)

もう、ただただ衝撃しかありません。

エアコンで温度管理され、、、照明量も24時間コントロールされ、、、収穫されたお花は畑のど真ん中からベルトコンベアで包装場まで運ばれ、、、

そう、すべては

「最高品質のリシアンサスをベストな状態で皆さんのお手元へ届ける」

この一点に集約されている現場なのです。

“フラワーファースト” ともいえるでしょう。

工業関係の工場では、よく、“工場の見える化”という言葉が使われます。
要は、工場の現場での一つ一つの作業の意味を誰が見ても分かるような状況、といった意ですが、

このスヴェンさんのリシアンサス農園はまさにそれでした。
僕も世界中でたくさんの生産者さんに出会ってきましたが、ここほど、“見える化”がなされている農園はありません。
現場で圧倒された後、もはやオシャレカフェというレベルのミーティンスペースでコーヒーを飲みながら花談義。


いやいや、とにかく、衝撃的な時間でした。。。

そんなスヴェンさんのリシアンサス、定期便を利用いただいている皆さんのお手元では如何でしたでしょうか? 

人の温もり・エネルギーを感じるケニアのバラもお花業界のリアルですし、ここオランダの、最先端の技術を駆使して届けるリシアンサスもお花業界のリアル。

お花との向き合い方は世界中それぞれで、でも、各地で皆が目指すことは、

“良いお花を最良な状態で皆さんのお手元へ”

「世界の花屋」は、世界のリアルをお伝えしつつ、今年も頑張って参ります。
2024年も、どうぞご期待ください。