マンゴー天国をドライブ～メキシコ・タパナテペク～

メキシコは国土は日本の5倍もある広い国、ということは事実としては分かっているのですが、いざ旅をすると、本当に広い。そして、多様な魅力にあふれてる。こういう国は、好奇心旺盛なバイヤー泣かせだったりします。。。

買い付けの仕事で、オアハカ州のタパナペク（Tapanatepec）という町を訪れました。

首都メキシコシティから飛行機で、最南部、チアパス州の州都、トゥクストゥラ・グティエレス（Tuxtla Gutierrez）へ。

ここから、太平洋へ向けて2時間、山を２つほど越えると、太平洋岸が近づき、チアパス州からオアハカ州へ入ります。この玄関口の町が、タパナテペクです。

失礼ながら、町と呼んでよいものか悩むほどの小さい町。。。

でも、とてもフレンドリーで、カメラを向けるとニコニコと笑顔を振りまいてくれる。
メキシコ南部は、まだまだ素朴な人が多いとよく聞きますが、実際に来ると実感します。

さて、チアパス州からオアハカ州に入った頃から、嫌でも目に入ってくるものがあります。

それは、マンゴーツリーです。

とにかく、右も左もマンゴーだらけ。

丘の上から見渡すと、遥か彼方までマンゴーの林が広がります。

そして、オーガニックだからなのかは分かりませんが、そんなマンゴーを目当てに集まる鳥の多いこと。。。
はっきり言って超暑いのですが（笑）、そんな暑さを忘れさせてくれる爽やかさも感じながらの楽しい時間でした。

路上には、そんなマンゴーを売っているお店も見かけますが、買うより自分で獲った方が早いんじゃないかというくらい（笑）

メキシコのマンゴーは世界的にも評価されていますが、実際、地元で食べるマンゴーは絶品でした！
特に、アタウルフォ種（Ataulfo）の甘さたるや、、、素晴らしい！

食レポが専門でないので上手く表現できないのが残念ですが、とにかく、甘くて、繊維も少なく、まさに口の中でとろけていくのです。
一緒にいたメキシコ人は、

”この時期のアタウルフォはバターのようだ”

と言っていましたが、それも分かります。

国土の広いメキシコを旅していると、各地で美味しいフルーツに巡り合えるのも楽しみですね！

小林邦宏
「世界の花屋」の仕入担当として、日々、海外を飛び回っています。
これまで訪問した国は100か国以上。
このコラムでは、本などには書かれていないその土地の魅力を随時取り上げていきたいと思います。
instagram: @kunihirokobayashigp