農家さんの手仕事帖

「多くの品種を持つバンクシア」南アフリカ花便り Vol.6

2018.11.6

「多くの品種を持つバンクシア」南アフリカ花便り Vol.6

皆さんこんにちは! 南アフリカのブライアン・ミシェルです。

いきなり趣味の話から入りますが、10月、友人たちとマウンテンバイクを楽しみました。ここウエスタンケープも春を迎え、大自然が本当に美しい! マウンテンバイクにはベストの時期ですね!

「多くの品種を持つバンクシア」南アフリカ花便り Vol.6

そして大自然と言えば、10月はバンクシアが満開に咲き誇ります。

「多くの品種を持つバンクシア」南アフリカ花便り Vol.6

「多くの品種を持つバンクシア」南アフリカ花便り Vol.6 ※バンクシア・スペシオーサのブーケ

一言バンクシアと言ってもたくさんの品種があるのですが、この時期に満開を迎えるのはコクシニア・フーケリアーナ、そして私の最もお気に入りであるスペシオーサなどでしょうか。
見た目もユニークでそして長持ちするお花なのですが、とにかく、フラワーアレンジメントで用途が広いことがこのバンクシアの魅力です。
全てとは言いませんが、たくさんのテイストのアレンジメントにマッチするのですよね!

「世界の花屋」でも定期的に扱っていると聞いています。是非定期的にチェックしてみてください! そして、ここ南アフリカも11月に入ると、また、新たなネイティブフラワーがシーズンインします。今回ご紹介したいのは、ちょっと変わったブルーニア。その名をストコーエイといいます。

「多くの品種を持つバンクシア」南アフリカ花便り Vol.6

写真の通り、大自然の山の中で咲き誇り、これを摘み取って出荷するのですね。

「多くの品種を持つバンクシア」南アフリカ花便り Vol.6 ※ストコーエイの蜜を求めるオナガミツスイ
(Cape Sugar Bird)

独特の赤いスタイルが印象的なストコーエイですが、実は中身もとっても独特。
糖分をふんだんに持っているんです。
そのため、この時期の山の中では鳥たちの“一番人気”がこのストコーエイです。

ただ、広大なウエスタンケープをもってしても、育つ場所は本当に限られます。特に重要なのは、冬場に水分を欠かさないこと。そのため、冬場に降雨量があり、かつ、その雨水が地表に向かう水路となっている山の斜面でしか育たないのです。なかなか難しいですね。。。

「多くの品種を持つバンクシア」南アフリカ花便り Vol.6

そんな繊細な環境を求める代わりなのでしょうか、ストコーエイは素晴らしい赤色を生み出し、それがこれからのクリスマスシーズンには、特にヨーロッパでフローリストに引っ張りだこになります。
プロテアのようなお花だけでなく、ストコーエイのようなメインの花材とならない草花にも独特のストーリー・魅力があるのがやはり南アフリカのネイティブフラワーの魅力ですね。
では、今回はこの辺で!

「多くの品種を持つバンクシア」南アフリカ花便り Vol.6

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