バラの品種開発最前線レポート～ケニア・ナイバシャ～

ケニアを訪れると、ソジャンミ農園のような生産者さんはもちろんのことですが、ブリーダーと呼ばれる品種開発を行っている農園とのコミュニケーションも仕事上欠かせない作業です。

今回は、ナイバシャにある農園へ。

お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、約1年前、NHK「世界はほしいモノにあふれてる」でも取り上げた場所ですね！

以前のブログでも少し触れましたが、ブリーダーさんと言っても農園によって品種開発の方向性はマチマチ。

この農園の方向性は非常にはっきりしており、変わらず、ユニークで美しいバラの開発が進んでいました。
本社はオランダなのですが、ここ数年は、ますますケニア中心の開発になってきているのだとか。やはり、ケニアはバラの開発最前線であることを実感。

それにしても、品種開発の世界も競争が本当に激しい。

僕が目をつけていた品種は、なんと、ほかの農園の手に渡っていたことが発覚・・・

まあ、よくあることではあるのですが、でも、やっぱりショックですね。（笑）

この日いろいろと唾を付けたバラたちが順調に生育されたとして、皆さんのお手元に届くのは早くて2020年、まあ現実的には2021年でしょうか。

でも、ケニアでは、既に3-5年後を見据えて開発競争が進んでいます。

小林邦宏
「世界の花屋」の仕入担当として、日々、海外を飛び回っています。これまで訪問した国は100か国以上。このコラムでは、本などには書かれていないその土地の魅力を随時取り上げていきたいと思います。
instagram: @kunihirokobayashigp