世界の花屋のなかのこと

Vol.24 根っこフェチ松森の植物日記

2020.7.8

はじめまして、世界の花屋一のアナログ人間の松森です。
娘二人を育てながら、チームの一人として、日々、海外からの草花を皆さまのお手元へお届けしています。

花屋で働くくらいですので、やはり植物が大好きです。

世界の花屋のなかのこと

私の一日の始まりですが、朝起きると、まずは金魚に餌をあげてから家の中をウロウロと歩き回り、何ヶ所かある植物ポイントをチェックします。
花瓶の水替え、鉢に水やり、一番楽しみなのは、ミントやセダム、アボガドなどの根っこチェックです。

世界の花屋のなかのこと

根っこが出る植物は透明なガラスの瓶に入れて発根の日を待ちます。アボガドは何回も挑戦しましたが何ヶ月経っても芽も根っこも出ません。けれども娘が挑戦してみたところ、3、4日後には割れ目から何かがちょこっと見えはじめ、みるみるうちに発根して、芽もぐんぐんと成長しました。

ニョキニョキと白い逞しい根っこが伸びる姿は、根っこフェチの私にはたまらない瞬間です。ちょっと変ですが、私も根っこから栄養を吸いあげている気分です。発根した瞬間や成長していく姿は子育てと同じで母性本能が満たされます。

幼い頃は、果物や花びらを乾かして瓶にいれてくんくんと嗅いで楽しんだり、木の実や花の蜜を沢山食し腹を壊したりは一度や二度ではありませんでした。
そんな少女だった私はOL生活も多少は経験しましたが、花屋に転職し、横道に外れながらも自分なりに花の道を歩んでまいりました。

一時期、花は生活必需品ではなく自分の仕事はあまり必要ではないのではと思い悩んだこともありましたが、花は生活を豊かに、植物はエネルギーを与えてくれます。
命を育てたり、頂いたりは食べ物と同じだなぁと、感謝しています。

生花が乾燥し、ドライフラワーへと移り行く姿にも魅力を感じます。
世界の花屋の花達も生花としてお楽しみいただいた後は、ドライフラワーにしたり、その花材でご自分なりにリースを作ってみたりと、余すところなくお楽しみいただけたらと思います。

最後に私のおすすめの花遊びをご紹介します。

日々の暮らしの中で、花や実物や植物の破片をお好みのお皿や器にょこちょこと飾り楽しみながら、ドライフラワーになった頃に、好きなものを選んで、紐やワイヤーなどに通して、お気に入りの場所に吊るします。

世界の花屋のなかのこと世界の花屋のなかのこと

この花遊び、朝に夕に、窓から射す太陽の光や、照明の具合で映る変わった形の植物の影が楽しみで、ちょっとした植物の切れ端も捨てられなくて困っています。

世界の花屋のなかのこと

松森

PRODUCTS

農家さんが心を込めて育てた草花を商品にしました。お部屋での飾りやすさを大切にデザインしています。

MORE ITEMS

RECENT POSTS