世界の花屋のなかのこと

Vol.43 12月の手仕事

2020.12.9

こんにちは、松森です。
師走に入り、落葉樹はすっかり葉を落とし、野山の景色は冬景色へと変わり行く中、冬支度もだんだんと忙しくなってきました。極度の冷え性の私は生姜入りのドリンクや鍋料理で身体を温めて風邪を引かないように日々、頑張っています。

過去、コラムで少し触れたことがありますが、友人といろいろなものを作っている畑では、コットンの収穫がほぼ終わり、10月に蒔いたライ麦はゆっくりと生育中です。

今年、世界の花屋では、秋冬デザインや、11月にお届けした花の定期便で、ポイントとしてコットン(綿)を使いました。コットンは、アオイ科の多年草(日本では一年草)です。5月頃に種蒔き、夏が開花時期。ハイビスカスに似た美しい花を咲かせます。一日花なので夕方には萎んでしまいます。

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その後、ラグビーボールの様な実が成り、

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風車のような形に弾けると中からふわふわの綿が現れます。

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種はそのふわふわの綿に包まれていて、一片の綿の塊から6〜7粒出てきます。そしてまた来年も蒔いて、種の命を繋いでいきます。

今年収穫したコットン。

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2,3個並べて写真を撮るつもりが、「これも可愛い、こっちも素敵」と沢山になってしまいました。自然とは、どれも一つ一つの個性が光っていて、多様性を感じます。みんな違ってみんないい〜ですね。

茶綿も少し、できました。

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じっと見ているとふさふさな羊に見えてきて、あ、もう可愛い羊にしか見えません。皆さんも羊に見えてきましたか?

茶色いカラードコットンは珍しく、他にもグリーンがありますが、元々の綿の色はカラードコットンが始まりのようです。染色のしやすさから白く品種改良をされていった様ですが、染色をしないそのままの色が見直されています。

そして冬のお楽しみは、収穫したコットンを使っての手仕事です。いくつか紹介させてください。

窓のクレセント鍵などの、ちょっとしたところに飾ることができる小さなオーナメント。

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シンプルにコットンボールを束ねたものと、杉類の葉の吊るしオーナメント。
ツリーを置くスペースがなくても楽しめます。クリスマスまでにはもっと沢山に増やしたいです。

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コットンは、紡いで糸としても使います。杉の葉に、白い糸、白と茶を寄り合わせた糸を巻いてあるのがご覧頂けるでしょうか?形を変えても可愛いコットンたちです。

今年も残り僅か、師走の忙しさに負けてしまいそうですが、ひとときの手仕事時間を楽しんで、季節を愛でながら、年の瀬を迎えたいです。

松森

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農家さんが心を込めて育てた草花を商品にしました。お部屋での飾りやすさを大切にデザインしています。

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