世界の花屋のなかのこと

Vol.46 はじめまして

2021.7.7

はじめまして。
少し前に“世界の花屋のなかのひと”になりました、千原です。
このコラムを読む側だったので、不思議な気持ちになりながら書いています。

長くブライダルのフローリストだった私は、花嫁さまのブーケや会場の装花を作ったり、打ち合わせをしたり。緊張感のある毎日でしたが、結婚式という大切な時間に携われることに誇りを持って、また、やりがいを感じながら仕事をしていました。

しかしそんな中、新型コロナウィルスが…。
新型コロナウィルスの影響で生活や環境が一変した方は多いと思いますが、私もそのひとりです。ブライダルフローリストとしての日々が少しずつ制約されていく中、新しい道を模索するようになりました。

以前からそのユニークな花材やデザインが大好きだった、世界の花屋。
運命に導かれるようにやってきました。
兵庫県に生まれ、学生時代から鹿児島県、大阪府、愛知県と色んな場所に移り住んで参りましたが、初めての関東住まい。

世界の花屋 のなかのこと

ほんとうに、人生はわからないものですね。

世界の花屋のなかのひとになってまだ間もない私は、初めて見る、触れる世界の草花たちも多く、このコラムを読んでいる皆さまと近い目線を持って”世界の花屋のなか”を見ることができているのですが、実際、想像するよりももっと“世界”を感じます。
どういうこと?と思われるでしょうか。

例えば農園から届いた箱を開け、土埃が付いたユーカリを見た時。
「南アフリカは雨だったのかな」
「そんな中、収穫してくれた人たちがいるのだな」
と、遠く離れた異国の地に思いを巡らせるのです。

世界の花屋 のなかのこと

遠いですが近くに。人の手から手へと想いが渡されていることを感じます。
それをひとつひとつ束ねて皆さまのところに届けられたら…。
(もちろん土埃はきれいに落として)
そう思いながら今日も、世界の農園からの箱を開けます。

世界の花屋 のなかのこと

最近は可愛らしいセルリアロージアが届き、目を奪われる毎日です。
その柔らかいピンクの姿は、見ているだけで優しい気持ちになれるような気がします。

セルリアをはじめ、世界の農園からは続々とこの時季ならではの草花が届いていますので、皆さまも是非、ご自宅で“世界”を感じてみてくださいね。

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農家さんが心を込めて育てた草花を商品にしました。お部屋での飾りやすさを大切にデザインしています。

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