小林邦宏の「月に一回 世界一周の旅」

素敵なお花屋さんを発見~ニュージーランド・オークランド~

2018.9.9

素敵なお花屋さんを発見~ニュージーランド・オークランド~

恒例のお花屋さん巡り、今回はニュージーランド編です!

前から一度見てみたいなあと思っていたお花屋さんがありました。

それが、”Cartier for Flowers”

素敵なお花屋さんを発見~ニュージーランド・オークランド~

北島・オークランド中心部のNewmarket地区に位置します。

人それぞれ、やっぱり好みのお花屋さんってあると思うのですが、お店の中に一歩足を踏み入れた瞬間、

(ああ、ここは好きなタイプだ!!)

と確信。何というか、お花を使った空間使いが好みなのです。

素敵なお花屋さんを発見~ニュージーランド・オークランド~

店舗の中心には、ニュージーランドのお花のシンボルともいうべき、シンビジウム。

素敵なお花屋さんを発見~ニュージーランド・オークランド~

僕が訪問した6月はちょうどシーズンインしたばかりでしたが、良質なものが並んでいました。

ちなみに、シンビジウムの農園はこんな感じです。
主にオークランド郊外に位置しています。

素敵なお花屋さんを発見~ニュージーランド・オークランド~

”せっかくだから、中も見ていきますか?”

と、親切に冷蔵庫の中も見せて頂きました。

素敵なお花屋さんを発見~ニュージーランド・オークランド~

お花のバイヤーとして、仕事柄、見た瞬間にどこの産地やら、場合によっては世界のどの生産者のものなのかまでも少なからず分かるのですが、冷蔵庫を見た第一印象は、

(ああ、ニュージーランドなのにオランダやコロンビアなどからよく揃えたなあ・・・)

という印象。あ、これ、誉め言葉ですからね(笑)

素敵なお花屋さんを発見~ニュージーランド・オークランド~

少し専門的になりますが、ニュージーランドという国は輸入検疫が非常に厳しく、例えば日本からでも限られたお花しか輸入できませんし、バラで有名なケニアからは一切輸入禁止だったりします。そんな成約の中、コロンビアのバラやオランダの芍薬など、よくぞ集めたなあというのが率直な印象。

その中に、僕の大好きな南米のバラがありました。
それが、レモネード!

素敵なお花屋さんを発見~ニュージーランド・オークランド~

主にコロンビアやエクアドルで栽培されている大型の緑色のバラですが、思わぬ場所での再会で自然と笑みがこぼれます。(笑)

さて、店内、花器が充実していることが印象的です。
ここのお店のオーナーさんは華僑の方で、そのせいか、ちょっとオリエンタルな雰囲気が漂うのも、様々な人種の集まるニュージーランドらしくて良いなあと思いました。

素敵なお花屋さんを発見~ニュージーランド・オークランド~

お店の方に聞いてみると、オークランドの中心部という場所柄、様々な用途で購入される方がいるとのこと。

そのため、アレンジメントにしても、高価なものはもちろんのこと、”プチ贅沢“的に購入できる価格帯のものや、さらには日本円で1,000円程度、本当に気軽に購入できるものまで幅広くラインナップされていることも印象に残りました。

素敵なお花屋さんを発見~ニュージーランド・オークランド~

ニュージーランドは、南半球でかつ比較的冷涼な気候から、歴史的に、北半球でお花を栽培するオランダ人などのプロフェッショナルが多数の農園を開いてきました。
バイヤーとして農園を廻っていても、非常にプロフェッショナルな意識の高い生産者が多い国という印象を持っています。

そんなお国柄だからでしょうか、街のお花屋さんといっても侮るなかれ、なかなかのハイレベルだなあと感じた今回の訪問でした。

<お店の情報>
Cartier for Flowers
25 Teed St., Newmarket, Auckland, NewZealand
TEL: +64-9-523-3546

小林邦宏
「世界の花屋」の仕入担当として、日々、海外を飛び回っています。
これまで訪問した国は100か国以上。
このコラムでは、本などには書かれていないその土地の魅力を随時取り上げていきたいと思います。
instagram: @kunihirokobayashigp