農家さんの手仕事帖

「新しいバラの開発」 ケニアのバラ農園の日々Vol.1

2017.11.8

こんにちは、ソジャンミ農園のケタン・ジェラスです。
今回、このサイトで連載を始めることになりました。私たちのパートナーである「世界の花屋」において、こうして、私たちのことやケニアのことを皆さんに知ってもらう機会を作って頂き、とても嬉しく思っています。

さて、ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、ケニアでは、先日、大統領選挙のやり直しが行われ、もちろん、国中がその結果を注視していました。前回、2013年の選挙ではその後いろいろと混乱があったのですが、今回は、平和裏に終わり、私たちの仕事もいつも通りにこなせています。これは、ケニアがアフリカ社会を引っ張っていく国であるために非常に誇り高きことで、私自身もとても嬉しく思っています。

難しい話はこの辺にして(笑)、私たちの自慢である農園の話をしましょう!
私たちの農園では、毎年5,000種類近い新種のバラを栽培しています。残念ながら、皆さんのお手元に届くのは、その中の1%にも満たないのですが、良い機会なので、どんなバラを新しく開発しているのか、ご紹介しましょう。

バラ 開発 新しい

この紫色のバラは、私たちの農園の中では少し小型になるのですが、紫単色なのに、花弁によってグラデーションのような色合いを生み出すところが魅力的です。葉は、強い緑色が日差しを浴びて輝いており、それが、バラとのコントラストを生み出し、魅力を増しています。

モーゼス・ムガンビ

まだ研究中で、あまりたくさんの量を育てることはできないのですが、早ければ来年早々にも、皆さんのお手元にも届くかもしれませんので、楽しみにしていてください!
ちなみに、この品種含め、新しいバラの育種を担当しているのが、我が農園のモーゼス・ムガンビです。新規開発に取り組んで5年、ソジャンミ農園の誇るスペシャリストの1人です。

バラ 開発 新しい

これは、系統でいうとガーデンローズと言われるものですが、とにかく、花開いていく姿がとても優雅です! 中心部を緑色に、ピンク・オレンジ色の花弁が柔らかく開いていきます。
こちらも、同じく、2018年前半の出荷を予定しています。

バラ 開発 新しい

どちらも、非常に長持ちする品種ですので、私たちソジャンミ農園としても、是非日本に届けたいと思っています!

最後になりましたが、私の趣味、バードウォッチングをちょっとご紹介させてください。
この時期のケニアは、実は仕事を放りだしたくなるくらい(笑)楽しい時期で、冬に入るヨーロッパから南へなんと6,000km、たくさんの渡り鳥がケニアへ飛んでくるんです。彼らは3月頃までケニアに居ます。

バラ 開発 新しいバラ 開発 新しい

この写真は、先週、ソジャンミ農園で私がみかけた鳥たちです。
どうです、美しいでしょう?
ケニアというと、マサイマラ国立公園のライオンのような野生動物が有名ですが、鳥たちも本当に美しく、実際、日本からバードウォッチングに来ている方もいらっしゃります。これからもたくさん写真をお届けしますので、皆さんにも是非興味を持って頂きたいです。

そんな渡り鳥達ですが、今週、間違ってオフィスの中に紛れ込んだツバメが1輪いました。

バラ 開発 新しいバラ 開発 新しい

彼はとても疲れ、身体も冷え切っており、自力で出口を探す力はもう残っていませんでしたので、スタッフみんなでそーっと捕獲して外に出してあげると、彼は無事飛び立っていきました。そんなサプライズも、ケニアの魅力ですね!

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農家さんが心を込めて育てた草花を商品にしました。お部屋での飾りやすさを大切にデザインしています。

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