小林邦宏の「月に一回 世界一周の旅」

ケニアはバラだけではありません!~ケニア・ナイバシャ~

2020.4.5

ケニアはバラだけではありません!~ケニア・ナイバシャ~

私たち「世界の花屋」でも、ケニア・ソジャンミ農園の素晴らしいバラをたくさん紹介させて頂いていますが、ケニアにはほかにも沢山の素晴らしい草花があります。

バラと比べると、ストレートに言って“地味”で”主役になれない“草花ですが、でも、生産者さんたちは真摯に栽培に取り組んでいます。今日は、そんな彼らにちょっとスポットライトを当ててみたいと思います。

ケニアはバラだけではありません!~ケニア・ナイバシャ~

まず、ヒペリカムってご存知ですか?
赤や緑などの大きな実が印象的です。

この分野のケニアの第一人者がリチャードさん。

ケニアはバラだけではありません!~ケニア・ナイバシャ~

ヒペリカムは水と日光が大好き。

ケニアはバラだけではありません!~ケニア・ナイバシャ~

これらのバランス次第で実の大きさや発色が変わってきてしまうのです。

ケニアはバラだけではありません!~ケニア・ナイバシャ~

そして、こちらがヒペリカムの花。花が咲き、写真のような美しい実を付けるのです。

ケニアはバラだけではありません!~ケニア・ナイバシャ~

そして、エリンジュームについても触れましょう。

「世界の花屋」の商品でも、ブーケやドライフラワーでたまに登場しており、手に取られたことのある方ならご存知かもしれません。

ケニアはバラだけではありません!~ケニア・ナイバシャ~

そんなエリンジュームを栽培しているのはピーターさん・グレースさんご夫妻。

ケニアはバラだけではありません!~ケニア・ナイバシャ~

はっきり言って結構山奥なんですが(笑)、でも、アバーデア山脈の麓、紫色に咲くアガパンサスが広がる景色は絶景です。

ケニアはバラだけではありません!~ケニア・ナイバシャ~

ピーターさん、最近、新たに白いエリンジュームを開発。

ケニアはバラだけではありません!~ケニア・ナイバシャ~

奥さんの名前を付けて“White Grace(ホワイト・グレース)”と名付けました。
私たちもこれからが楽しみな品種です。

ケニアはバラだけではありません!~ケニア・ナイバシャ~

繰り返しになりますが、残念ながら彼らが“主役”になることはほぼありません。

でも、ケニアには、そんな草花に対しても熱い思いを持って取り組んでいる生産者さんがいます。

もし、私たちの商品を手に取って頂ける機会ありましたら、そんな彼らにも思いを馳せて頂けると、僕自身もバイヤー冥利に尽きます。

ケニアはバラだけではありません!~ケニア・ナイバシャ~

小林邦宏
「世界の花屋」の仕入担当として、日々、海外を飛び回っています。これまで訪問した国は100か国以上。このコラムでは、本などには書かれていないその土地の魅力を随時取り上げていきたいと思います。
instagram: @kunihirokobayashigp